「保育園の洗礼」という言葉は知っていました。
入園したばかりの子どもが、さまざまな感染症をもらってきて体調を崩す――そんな話は、周囲の先輩パパママから何度も聞いていたからです。
けれど、実際に自分たちがその渦中に入ると、想像していたものとはまったく違いました。
我が家は双子育児中。
夫のナガト、妻のウサコ、そして双子の姉妹4人家族です。
この春、ようやく双子が保育園に入園。
生活リズムも整い、ウサコの職場復帰も見えてきて、「ここから新しい生活が始まる」と期待していました。
しかし、その希望は入園から1週間も経たないうちに打ち砕かれます。
それでは、「【保育園の洗礼は終わらない】インフルエンザBの次はRSウイルス…双子育児で一家全滅寸前になった4月の記録」について書いていきます。
入園直後に長女がインフルエンザB型に感染
最初に体調を崩したのは長女でした。
食欲が落ちている訳ではなかったのですが、期限が悪く触るとやや熱い。
嫌な予感は的中します。
夜になると一気に熱が上がり、体温計には40.4度の表示。

初めて40度以上の高熱がでたので、救急車も検討するくらい焦りました。
40度を超える熱を見るのは、親として本当に心臓に悪いものです。
眠っていても苦しそうにうなり、呼吸も荒い。
「このまま救急に行くべきか」
「朝まで待って大丈夫なのか」
夫婦で何度も相談しながら、ほとんど眠れない夜を過ごしました。

1時間おきくらいに夫が子どもの様子をみて、体温をはかってくれました。
翌日受診した結果、診断はインフルエンザB型。
保育園に通い始めて数日。
あまりにも早い“洗礼”でした。
看病の隙を突いて、今度はナガトが感染
子どもが高熱を出すと、言わずもがな親は自然と自分のことを後回しにします。
食事、水分、薬、着替え、寝かしつけ。
そして泣けば抱っこ。
夜中も何度も起きる。
そうして数日間走り続けた結果、今度はナガトが発熱しました。
寒気、関節痛、全身のだるさ。
これは間違いなく来たな、と分かる症状です。
検査結果は、やはりインフルエンザ。
長女の看病をしながら自分も倒れる。
子育て家庭では珍しくない話かもしれませんが、双子家庭で起きると負荷は一気に跳ね上がります。
一人が寝込んでも、育児は止まりません。
元気なもう一人の子どもは待ってくれないし、体調不良の長女のケアも続きます。
ウサコ一人にかかる負担は、相当なものでした。

本当にすまんやで。
ようやく落ち着いた…と思ったら次女がRSウイルス
ナガトの熱も下がり、長女も少しずつ回復。
「うさこにも次女にも移らずに済んだかもしれない」
そんな空気が家の中に流れ始めた頃でした。
今度は次女が発熱。
39度台の高熱に加えて、咳と鼻水。
インフルエンザの再来かと思い病院へ向かうと、診断はRSウイルスでした。
ここで、夫婦そろって言葉を失いました。
まだ終わっていなかったのか、と。
インフルエンザが過ぎ去ったと思ったら、次はRSウイルス。
保育園に通い始めた家庭では珍しくない流れかもしれませんが、当事者になると本当に厳しい。
一つの感染症が終わる前に、次の感染症が待っている。
それが保育園の現実でした。
うさこだけ無事。もし全員感染していたら完全に詰んでいた
結果として、RSウイルスは次女のみで済みました。
そしてウサコだけは、インフルエンザにもRSウイルスにも感染しませんでした。
これがどれだけ大きかったか。
もしウサコまで倒れていたら、我が家は完全に機能停止していたと思います。

母は強し。

エッヘン!
食事の準備、通院、看病、洗濯、夜泣き対応。
子ども二人が体調不良の中で、親二人ともダウンしていたら現実的に回りません。
「一家全滅」という言葉がありますが、あれは大げさではありません。
小さな子どもがいる家庭にとって、親が一人でも動けるかどうかは生命線です。
両親は遠方。核家族の限界を痛感した
こういう時、真っ先に感じるのが“頼れる人の少なさ”です。
ナガト側の両親も、ウサコ側の両親も遠方在住。
すぐに来てもらえる距離ではありません。
もちろん電話では励ましてくれます。
心配もしてくれます。
それでも、現場で必要なのは人手です。
30分だけでも子どもを見てもらえたら。
買い物だけでも頼めたら。
数時間眠れたら。
その「少し助けてもらえるだけで救われる状況」が、核家族にはありません。
便利な時代と言われますが、育児と感染症が重なると、一気に脆さが露呈します。
まさに、限界育児でした。
仕事への影響も深刻。4月だけで7日休んだ現実
家庭内だけでなく、当然ながら仕事にも大きな影響が出ました。
ナガトは4月だけで、看護休暇と有休を合わせて7日消化。
入園したばかりの4月に、です。
新年度で職場も忙しい時期。
担当プロジェクトも動いている中で、何度も急な休み連絡を入れることになりました。
理解のある職場だったとしても、申し訳なさは消えません。
そして休んだ分の仕事は、後ろ倒しになるか、別日にしわ寄せが来ます。
子どもの体調不良は仕方ない。
頭では分かっていても、社会人としての責任との板挟みになります。
これもまた、保育園家庭が直面する現実だと感じました。
うさこ職場復帰のタイミングで次女が発熱
さらに過酷だったのは、次女がRSウイルスにかかったタイミングです。
ちょうどその頃、ウサコの職場復帰が始まりました。
久しぶりの仕事。
生活リズムの変化。
家事育児との両立。
ただでさえ負荷が高い時期に、次女の高熱。
「復帰初日から休めるのか」
「今後どうやって働いていくのか」
期待よりも不安が押し寄せたスタートになりました。
保育園の洗礼は、家庭全体への試練だった
保育園の洗礼というと、子どもが風邪をひく話として語られがちです。
でも実際には違います。
子どもの体調不良は、親の体力、仕事、睡眠、精神面、家計、夫婦関係まで揺さぶります。
特に双子育児では、その負荷が単純に2倍では済みません。
誰か一人が倒れるだけでバランスが崩れ、連鎖的に家庭全体が苦しくなる。
今回の4月は、それを痛感した1か月でした。
それでも、なんとか今日も回していく
本記事は「【保育園の洗礼は終わらない】インフルエンザBの次はRSウイルス…双子育児で一家全滅寸前になった4月の記録」について書きました。
終わってみれば、家族全員で乗り切れました。
でも正直、繋がっていたのは首の皮一枚。
世の中には同じように、誰にも頼れず、仕事と育児の間で踏ん張っている家庭がたくさんあると思います。
もし今、同じように保育園の洗礼で苦しんでいる方がいたら伝えたいです。
しんどいのは、あなただけではありません。
我が家も今日もギリギリです。
やっぱり、限界育児です。
